森の闇に光るキノコ 和歌山・那智勝浦町
更新 sty2005290003 和歌山県那智勝浦町の宇久井半島の山林に光るキノコ「シイノトモシビタケ」が自生し、夜の暗闇の中、幻想的な淡い緑色の光を放っている。
かさの直径は1~2センチ。1950年代に東京都の八丈島で発見され、紀伊半島や九州でも確認された。宇久井半島では2001年に見つかり、環境省の施設「宇久井ビジターセンター」を拠点に活動する「宇久井海と森の自然塾」が毎年5~9月に観察会を開いている。
今年は新型コロナウイルスの影響で、観察会は6月6日から当面の間は県内在住者を対象に土日の夜に開催する予定。ガイド役の西垣内茂さん(80)は「普段は入山ができないようにして保護している。多くの人に見てほしい」と話した。問い合わせは同センター、電話0735(54)2510。