北九州、新たに21人感染 市長「大きな第2波襲う」

北九州市で新たに21人の新型コロナウイルス感染が確認され、開かれた記者会見=28日夜、北九州市役所
北九州市で新たに21人の新型コロナウイルス感染が確認され、開かれた記者会見=28日夜、北九州市役所

 新型コロナウイルスの感染者が再び増加している北九州市は28日、新たに21人の感染確認を発表した。23~28日の市内の新規感染者は43人となり、このペースで増えると、近く福岡県の休業要請基準を超える恐れがある。北橋健治市長は発表前の同日午前、記者会見で「このままでは間違いなく大きな第2波に襲われる。新たな局面を迎えた」と述べた。

 菅義偉官房長官は28日、厚生労働省が北九州市に27日、クラスター(感染者集団)対策班を派遣したと明らかにし「自治体と緊密に連携しながら感染拡大防止に取り組む」と述べた。

 北九州市によると、4月30日~5月22日は感染確認がゼロだったが、23日から連日判明し、27日までの感染者の多くは経路が分かっていない。28日の21人のうち、経路不明者は4人だった。小倉城など市の43施設は28日から再び休館した。

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