相模川でアユ試し釣り 放流遅れで釣果伸びず

 東京近郊で天然アユが釣れる川として知られる神奈川県の相模川で23日、試し釣りが行われた。新型コロナウイルスの感染拡大でアユ漁解禁の遅れが懸念されたが、例年通り6月1日と決まっている。ただ、放流作業が遅くなった影響で、試し釣りでの釣果は伸びなかった。

 相模原市にある高田橋下では、許可を受けた漁協組合員4人が川に入り、友釣りでアユを追ったが釣果はゼロだった。別の場所では、遡上した良型のアユが釣れたが、数は少なかった。

 漁協関係者は「本格的な放流が今月中旬からで、魚がまだ縄張りを作るほど落ち着いていない」と分析する。神奈川県内水面漁協連合会の山口芳郎代表理事会長(80)は「7月になれば、遅れは取り戻せるだろう。自然豊かな相模川を家族で楽しんでほしい」と話した。

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