フリースタイル86キロ級で、高谷惣亮(32=ALSOK)が3大会連続の五輪出場を決めた。7日の決勝進出を決め、上位2名に与えられる東京五輪出場枠を獲得。日本協会の選考基準を満たし、代表に内定した。2大会に出場した74キロ級から階級を上げてつかんだ母国五輪。集大成の場で悲願の金メダルを目指すその瞬間、高谷にも思いがけない感情がわいた。「最初に浮かんだのが、弟への感謝ですね」。決勝進出を決める試合終了のブザーを聞き、恒例の勝利のパフォーマンスでド派手に自らを祝おうと思っていたが、体は動かない。「感極まった感じですね」。ゆっくりと両手で顔を覆い、愛する弟大地への気持ちをかみしめた。
マット運動なしで挑む競技人生初の試合が、人生をかけた最終予選だった。初戦を圧勝で滑りだし、2回戦では残り10秒から逆転勝ち。準決勝では、86キロ級では目を見張る俊敏さを生かし、階級増後に際立つカウンターの巧みさも披露。終始優勢に進め、7-2でねじ伏せた。「1日4試合は若い時以来。正直、体力の心配があった。ベストだしていくことだけ考えていました」と戦い抜いた。 その姿に「何とかしたい」と兄は必死だった。1つの手本が増量だった。自身が過度の減量苦から解放され、より日常体重に近い階級で戦えることを証明することが使命になった。86キロ級は欧米系の適性階級で、アジア人は不利。そんな定説を意に介さず、弟へ結果で証明したかった。「『すげえな』『そうなりたいな』と思ってもらうのが一番でしょ」。
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