ミリー氏の妥当な行動から浮かび上がる深刻な問題

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ドナルド・トランプ氏が米国大統領の任にあった最後の数カ月、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は2度の電話を通じ、中国軍で同じ立場にある将官の不安を取り除いた。米国は安定しており、中国に対する軍事攻撃は考えていないと告げたのだ。米紙ワシントン・ポストのボブ・ウッドワード、ロバート・コスタ両記者による近刊「Peril(原題)」がそう記している。

「李将軍、あなたと私は今や5年来の知人同士だ。仮に我が軍が攻撃を仕掛けるなら、必ず事前に連絡を入れる。奇襲攻撃にはならない。青天の霹靂(へきれき)となることは決してない」。ウッドワード、コスタ両氏によれば、ミリー氏は昨年10月30日の電話でそう述べた。ミリー氏の行動を「裏切り」とみなす人もいる一方、現職及び元国防当局者らは同氏が中国側にかけた電話について、統合参謀本部議長による他のハイレベル協議と同様の手続きに基づくものであり、国防総省の文民と協議して行われたと指摘した。ミリー氏が行ったのは、自分の国を軍の最高司令官より上位に置くことだった。大統領選の敗北の後にトランプ氏が見せていた不合理な逆上ぶりを考慮すれば、ミリー氏が中国側に連絡を取り、米国の安全保障体制が安定していると請け合ったのは正しい判断だったと言える。しかし同氏の行動は危険な前例を作った恐れもあり、我々はこれを慎重に検証するべきだ。つまり高位の将官らが今後の政権内において、別の大統領の統括する指揮系統へどのようにして入り込めるのかという問題である。

しかし、トランプ氏と将軍たちとの信頼関係はすぐに消え去った。ペンタゴンの当局者たちは海外での軍の関与を維持することを望んでいたが、トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)のような同盟が米国を食い物にしていると思い込んでいた。一方で将軍たちはNATO同盟国が9・11同時多発テロ以降、米軍とともにアフガニスタンで勇敢に戦ったのを理解していたので、米国が引き続き同盟の先導役を務めるのを力強く支持した。 やがて、トランプ氏と元司令官らとの間に亀裂が生じ始めた。現役の将軍や提督についても同様だったが、彼らは自分たちの最高司令官を公然と非難することができなかった。研究機関ニューアメリカは現役、退官後双方の軍幹部がトランプ氏の任期の4年間に出した公式声明を追跡。計309の声明のうち255は政権に批判的な内容だったとした。

トランプ氏とミリー氏の関係に最初にひびが入ったのは2017年だ。バージニア州シャーロッツビルで極右グループが集会を開き、1人のネオナチが集会に抗議していたヘザー・へイヤーさんを殺害した後、トランプ氏は有名な言葉を口にした。「どちらの側にも非常に素晴らしい人たちがいる」別の機会でもトランプ氏とミリー氏は意見が割れた。20年6月1日、平和的なデモの参加者がホワイトハウスの外で乱暴に排除されたときだ。デモは黒人男性のジョージ・フロイドさんが警官に身柄を拘束される中で死亡した事件を受けて実施されていた。ミリー陸軍大将は軍服姿で、トランプ大統領と並んでラファイエット・スクエアを横切って歩いた。トランプ氏は聖書を掲げ、セントジョンズ・エピスコパル教会の外で写真撮影に臨んだ。

 

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