モデルベース開発では、車を構成する部品をすべてデータ化することで、コンピューター上で仮想の車を作り出す。パソコンの中で車を走らせて、どの部品が不具合を起こすのか、空気の流れを乱している部分はどこかなどを瞬時にデータで導き出せる。実際に試作車を作って走らせ、部品を都度作り直すような工程が省け、開発時間やコストを減らせる。
日本車メーカーでは、マツダが先行して取り入れた。2000年代から本格的に導入し、従来のエンジンから燃費を改善させた「スカイアクティブ」を開発し、12年の多目的スポーツ車(SUV)「CX-5」に導入するなどして人気をけん引した。マツダの場合、実際のエンジン開発期間の半減につながったこともある。マツダのほか、トヨタやホンダなども導入し、車開発では主流になりつつある。 ただ車部品メーカーでの導入は進んでいない。特に、投資余力のない中小の車部品メーカーでは、コンピューターに強い技術者を抱えられず、ハードルが高い。自動車メーカーから見て、2次下請け以降の取引メーカーには町工場のように、職人の技術力を武器にしている企業も多く、設計・開発のデジタル化が進んでいない。モデルベース開発をよりしやすくするためルール統一も目指す。例えば、モーターを回転させるとタイヤがどう動くかといった関係を表す場合、従来はメーカーによって「トルク」や「数式」「信号」など別々の方法をとっていた。業界でこうした方法を統一することで、部品メーカーは納品先の車メーカーごとに設計を変える必要がなく、コストや時間を削減できる。
モデルベース開発は独ダイムラーなど欧州勢も進めており、ダイムラーや独BMWなど完成車メーカー、独ボッシュ、独コンチネンタルなど大手部品メーカーの連携が日本より先行している。EVや自動運転など新たな技術領域「CASE」で競争が激しくなる中、業界全体で開発を効率化し、新技術の開発余力を確保する。
人員削減するのかな。
そしてノウハウは盗まれる
素晴らしい!こういうことする文化やMBDは欧州よりかなり遅れてるとずっと言われてきた。ここから盛り返しだ!
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