ブタの心臓を人間に移植する「異種移植」が現実のものに近づく、945日間も生き続けることに成功

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ブタの心臓を人間に移植する「異種移植」が現実のものに近づく、945日間も生き続けることに成功(2016)

で公表された論文によると、ヒヒの体内にブタの心臓を移植し、元からあるヒヒの心臓と移植された心臓という2つの心臓を機能させたまま、945日間ヒヒを生存させ続けることに成功したことが明らかになりました。これは人間にブタの臓器を移植する「異種移植」の実用化に向けた重要な一歩である、とのことです。

ヒヒの体内にブタの心臓を移植する際に必要な処置は、ブタの心臓が生きた状態で「異種移植に適した薬」を投与すること、だそうです。また、臓器を提供するブタ自体も遺伝子組み換えで「臓器が生物学的に人間の臓器と適合する可能性が高い状態」に調整されています。 同研究グループは過去に同様の実験を行いヒヒの体内でブタの心臓を500日間機能させることに成功していますが、今回はその約倍となる945日間機能させることに成功しました。なお、実験では移植したブタの心臓を丸2年以上機能させることに成功していますが、移植されたヒヒに薬物を投与することで、この機能する期間をさらに延ばすことができる、ともしています。 さらに、同研究グループは「異種移植に適した薬」を用いて、来年中にヒヒの心臓とブタの心臓を完全に置き換える実験を行う予定。もしこの実験に成功すれば、「ブタの臓器を人間に移植する」という最終目標実現に向けたさらに大きなステップになるとのこと。そして、そうなれば毎年約8000人が移植手術のドナー待機期間に亡くなっている、という現状を打開する大きな手助けになるかもしれません。多くの人の命を救える可能性を秘めた「異種移植」ですが、この考えは古くは1960年代から存在しました。初期の異種移植では人間に種として近いヒヒやチンパンジーの臓器を移植したそうですが、結局は移植された人間の体が拒絶反応を起こし、手術は失敗に終わっています。この拒絶反応をなくすための問題に現代の科学者たちは取り組んでおり、移植にはチンパンジーやヒヒの臓器ではなくブタの臓器が使われるようになりました。

なぜブタの心臓が異種移植の実験で使用されているのかというと、過去のさまざまな研究によりブタの心臓のサイズは比較的人間のものに近く、ブタは成長が早く調達が容易であり、さらには移植した際に人間に脅威をもたらすウイルスに感染するリスクが他の動物よりも低く、古くから家畜として扱われてきたこともあり心臓移植に対する倫理的な抵抗が他の動物よりも低い、といったことが明らかになったからです。しました。しかし、これらの臓器をヒヒに移植したところ、時間と共に拒絶反応が出てくることが明らかになります。こういった経緯から、異種移植に関する研究は拒絶反応と血液の凝固を防ぐための手段の模索を続けてきましたが、今のところ、遺伝子組み換えと投薬でかなりの部分を抑えることに成功している、というわけです。

 

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