Signage for Bitcoin at the Hong Kong Digital Asset Exchange Ltd. digital currency trading store in Hong Kong, China.仮想通貨の売り浴びせで特に大きな痛手を被っているのが、ビットコイン・ファンドのグレースケール・ビットコイン・トラスト（銘柄コード： 規模270億ドル（約３兆1000億円）の同ファンドは2022年に入ってこれまで17％近く急落。下げ幅はビットコインの約９％を上回る。この結果、ブルームバーグのデータによるとＧＢＴＣの18日基準価格は保有するビットコインの価値を26.5％下回り、原資産の価値に対する割引率であるいわゆるディスカウントは記録的な水準に拡大した。
ＧＢＴＣは何カ月にもわたってこうした状況に悩まされてきた。同ファンドは上場投資信託（ＥＴＦ）と同様の方法での換金を認めていないため、需給の不均衡につながり得る。仮想通貨からの投資資金引き揚げが進むにつれ、ＧＢＴＣは大きく下落し、ディスカウントが悪化する事態となっている。した。転換が実現すれば、ディスカウントの問題は早急に解消すると見込まれているが、規制当局はビットコインを原資産とするＥＴＦをまだ認めていない。 スペクトラ・マーケッツのブレント・ドネリー社長は「ＧＢＴＣはディスカウントの拡大で投資家を失望させ続けている」と指摘。「現時点でのＧＢＴＣは基本的に、原資産ＥＴＦが承認されるかされないかに賭けるバイナリー取引になっている。心をそそられるが、バリュートラップ（割安のわな）が魅惑的となり得るのと同じだ」と述べた。
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