カウフマン氏はかつて「ドクター・ドゥーム(悲観博士)」の異名で知られるソロモン・ブラザーズの著名チーフエコノミストだった。同氏は破壊的な物価高騰の到来を正確に予言し、当時のボルカーFRB議長が1979年10月のある週末に「サタデー・ナイト・スペシャル」と後に呼ばれる抜本的かつ想定外の引き締め策を打ち出した際には賛意を示した。 「今の連邦準備制度とその首脳陣に断固たる態度で行動するスタミナがあるとは思えない。彼らは小出しの対応となるだろう」と、カウフマン氏(94)は電話インタビューで語った。 パウエル議長は11日の上院銀行委員会での指名承認公聴会で、当局の政策を正常に回帰させていく「道のりは遠い」と述べ、インフレ抑制でもっと積極的な措置が必要になることはないとの見解をした。
カウフマン氏はパウエル議長に助言するとすれば、まず短期金利を直ちに0.5ポイント引き上げるとともに、追加利上げの用意についても明確なシグナルを発し、「極めて厳しい」態度で臨むよう呼び掛けるだろうと指摘。物価のスパイラル的上昇を阻止するためあらゆる措置を講じるとのコミットメントを明文化する必要もあると述べた。Source: Bloomberg カウフマン氏の見解では、パウエル議長は2021年を通じて主に2つのミスを犯した。一つめはインフレの一因を新型コロナウイルス禍の「計測不可能」な直接的および間接的な影響に帰したことで、もう一つはそれを一過性と呼んだことだという。 「一過性という表現を用いるのは危険だ。一過性と言った瞬間、多少のインフレは容認するつもりであることを意味する」とし、それは経済と金融の安定を維持して「適度かつインフレなき成長」を達成するという金融当局の役割を損ねることになるとカウフマン氏は論じた。
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