その発言は取材終了時間が来たために立ち去ろうとするバイデンに対し、パーソナリティ側から「NYに貴方が来たときは私たちのインタビューを受けてください。なぜなら11月まではまだ長い道のりがあり、私たちは多くの質問を持っているのだから」と言葉を投げかけられたときに、その返答としてバイデンの口から発せられた。この発言のうち、最初の「あなたがトランプか私かを迷っているなら、あなたは黒人ではない。」の部分が大きく取り上げられたことで、バイデンは大炎上してしまった。
そして、トランプ陣営や共和党議員からバイデンは人種差別的だと批判されるとともに、アフリカ系支持層からの資質を疑問視する声も上がったことから、バイデンは黒人の経営者コミュニティとの電話会議で自らの発言について釈明することになった。 一般的には、これはバイデンがアフリカ系から圧倒的な支持を獲得しているため、調子に乗って軽口を叩いてしまったと受け止められている。バイデンには舌禍やスキャンダルの気があり、その問題の一端が露呈した形となったと言えるだろう。しかし、実はこの問題はバイデン陣営にとっては更に根が深い問題を孕んでいる。それはバイデンの発言は民衆に嫌われる「ワシントン政治」を象徴するものだったからだ。
ワシントン政治とは「ワシントンに集まる政治屋による政治の私物化」を指す言葉だ。バイデンは若き日に上院議員に当選してから一貫してワシントン政治の人であり続けた。現在の米国民の多くは、このワシントン政治を腐敗の温床と位置付けており、そのような言動に対して強い嫌悪感を持つ人が増えている。簡単に言うと、ワシントンの政治家は民衆から「ご立派な大義名分を述べているけれども、結局は自分の私腹を肥やすだけだろ」とみなされている。
どのみち、金持ち同士の争いだが、現状では、トランプの方が、日本にとっては有利だな…
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