デルタ株にもコロナワクチンが効く理由

デルタ株にもコロナワクチンが効く理由

Synd, Wsj-Pro-Wsj Japanese

2021/07/25 22:40:00

デルタ株にもコロナワクチンが効く理由

昨年のワクチン開発中には存在していなかった変異株に対しても、ワクチンが有効なのはなぜか。

研究者によると、新型コロナウイルスの初期型を標的としたワクチンは、デルタ型に対しても効果を発揮している。初期型ウイルスに比べ、デルタ株はワクチンの効果をすり抜けられるほど大きな違いがないためだ。それでもデルタ株にはそれなりの違いもあり、完全な防御に必要な免疫反応を得るためには、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを2回接種するか、1回接種型のワクチンに追加接種をしなければならないとの研究結果もあるという。現在も研究は続いているが、承認されたコロナワクチンに関しては、デルタ株に対する有効性はやや低下するものの、重症化を防げることが示されている。

サスカチュワン大学のウイルス学者、アンジェラ・ラスムセン氏は「陽性反応は出るかもしれないが、ワクチン接種を完了した人の大部分は、(デルタ株で)重症化しないか、全く症状が出ない」と述べている。昨年のワクチン開発中には存在していなかった変異株に対してワクチンが有効なのは、コロナウイルスのスパイクタンパク質を幅広く標的とした設計のおかげだ。大半のワクチンと同様に、新型コロナワクチンはウイルスに感染したと体に錯覚させることで、本物の病原体が来たときに戦える分子の「武器」を作るように免疫系を備えさせる。スパイクタンパク質の分離機を操作するノババックスの科学者

T.J. Kirkpatrick for The Wall Stワクチンは、ウイルスが細胞内に侵入して増殖するのを防ぐ中和抗体を生成する。この抗体はスパイクタンパク質に結合することで、ウイルスが細胞に感染するのを阻止しようとする。ウイルスが突然変異によって変異株となるのに伴い、スパイクタンパク質の部位が変化する。そのため、ワクチンによって作られた抗体は、変異した部分を認識できない可能性があり、スパイクタンパクに結合することが一段と困難になる。イエール大学グローバルヘルス研究所のサアド・オマー所長は、「飛行機のある機種でパイロットの訓練をしておきながら、実際のフライトでは少し違うモデルが登場するようなものだ」と語った。 headtopics.com

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しかし、ワクチンはスパイクタンパク質の大部分を標的としているため、今のところ、デルタ株を含む若干の変異株はどれも、ワクチンで生成された免疫防御を逃れられるほどスパイクタンパク質の変化は大きくない。

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