デモ参加者射殺の18歳「無罪評決」でアメリカの分断がさらに広がる

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デモ参加者射殺の18歳「無罪評決」でアメリカの分断がさらに広がる 人種差別抗議デモに発砲し、3人を死傷させたカイル・リッテンハウスは評決で「極右の寵児」に。喜ぶ右派と警戒する左派。一方で、警戒感が一層高まった極右も。アメリカのネットで今、何が語られているか

米ウィスコンシン州ケノーシャで昨年8月、人種差別に抗議するデモ参加者に発砲し、3人を死傷させて殺人罪などに問われていたカイル・リッテンハウス(18)。その裁判で、陪審団は11月19日、無罪評決を下した。インターネット上の極右の掲示板やフォーラムでは、前々から評決予測やその後の成り行きについて盛んにコメントが飛び交っていた。

テロの脅威などを専門とする非営利の研究機関スーファンセンターの上級研究員コリン・クラークによると、右派御用達のメッセージアプリ「テレグラム」では、既に裁判に関連した「何十ものミーム(拡散しやすい画像やフレーズなど)が出回り、中にはリッテンハウスの頭に光輪を描いたものまである」と言う。だが「正当防衛」の主張が認められ、リッテンハウスが無罪になったことで人種差別への抗議デモに銃を持って乗り込む極右が「増えることは十分予想できる」。「極右は今、この話で持ち切りで、お祭り騒ぎだ」と、民間の研究機関デジタル科学捜査研究所のジャレッド・ホルトは言う。その中には「(極左集団の)アンティファはリッテンハウスが殺した小児性愛者のためにデモをするだろう」と予想し、「アンティファが罪なき白人を襲撃したら、われらが活動家の出番だ」と気炎を上げる投稿もあれば、白人警官が黒人男性ジョージ・フロイドの首を押さえ付けている画像を加工したミームもあった。白人警官をリッテンハウスに、フロイドをリッテンハウス裁判の主任検事に見立てたものだ。

 

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襲ってきた相手に反撃しただけでしょ。なんで左右の対立構造になるの?

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