ストリートファイターIIをベースに当時のアーケード基板「CPS-1」の何が優れていたのかをエンジニアが解説

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1991年にアーケードゲームとして登場したカプコンの対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターII」について研究してきたというソフトウェアエンジニアのファビアン・サングラード氏が、アーケード版ストリートファイターIIで使用された「CPシステム(CPS-1)」が技術的にどう優れていたのかについて解説しています。

CPS-1が非常に優れたグラフィック能力を有していたことについて、サングラード氏は「グラフィッカーにとって祝福であったと同時に、プロジェクトマネージャーにとっては問題でもありました」と指摘しています。当時はROMチップが非常に高価だったため、ゲームの開発にはそれぞれROM予算が割り当てられていたそうです。なお、グラフィッカーチームが使用できるタイルの数はROMサイズ/タイルサイズで決められていた模様。

CPS-1は「SCR1」「SCR2」「SCR3」「OBJ」という4つのレイヤーで動作しており、「OBJ」がキャラクターを表現するためのレイヤーで、残りは背景や前景を表現するためのレイヤーです。ストリートファイターIIの場合、ROM予算が6MiBで、全体の75%に相当する4.6MiBがOBJに割り当てられています。以下のグラフが各レイヤーに割り当てられたメモリの割合を表したもの。 当時のカプコンはCPS-1を利用するアーケードゲームでは、使用できるグラフィックを紙のシートで管理しており、ストリートファイターIIの4.6MiBという容量の場合、144枚のシートが利用できる計算となるそうです。つまり、144枚のシートで全キャラクターを表現しなければいけないというわけ。

以下のグラフは各キャラクターのシート使用枚数をまとめたもので、最も多くのシートを使用したキャラクターが「ZAN」で19枚。以下、「HON」が15枚、「BLA」が15枚、「DHA」が14枚、「RYU」が13.5枚、「GUI」が11枚、「CHU」が10枚のシートを使用。このほか、ベガが9枚、サガットが6枚、バイソンが6枚、バルログが6枚、ケンが3枚のシートを使用します。

 

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