多数の死傷者が出る事態となった中央アジアのカザフスタンで起きた大規模な抗議活動で、批判の矛先が向けられていたナザルバーエフ前大統領がビデオメッセージを発表し、混乱後はじめて公に姿を現しました。この中で、自身は政界から完全に身を引いていると強調し、国民に国の安定に向けた協力を求めました。抗議活動では、批判の矛先は長期にわたって権力を握ってきたナザルバーエフ前大統領にも向けられましたが、本人の動静は伝えられず、その動向に関心が集まっていました。
こうした中、18日ナザルバーエフ前大統領の公式サイトに、本人による国民向けのビデオメッセージが掲載され、前大統領は「2019年に権限を譲って以来、私は年金生活者で、首都で余生を送っている」と述べ、政界から完全に身を引いていると強調しました。カザフスタンでは、19日非常事態宣言がすべて解除される予定で、ナザルバーエフ氏としては、これを前に完全な引退を表明することで、秩序の安定を図りたい考えがあるものとみられます。ナザルバーエフ氏はロシアとの伝統的な友好関係を維持しながら、原油や天然ガスなど豊富な資源を活用して、欧米諸国や中国からも投資を呼び込み、開発を進めることで、カザフスタンを中央アジアの5か国の中で経済的に最も豊かな国に押し上げました。ナザルバーエフ氏は2019年、任期の途中で突然大統領を辞任し、側近だったトカエフ氏を後継に指名しましたが、みずからは国家安全保障会議の議長や与党の党首といった要職にとどまりました。今回、燃料価格の値上がりをきっかけに大規模な抗議活動が広がる中、参加者からは長期にわたって権力を握るナザルバーエフ氏への批判や政界からの完全な引退を訴える声もあがり、現地から
カザフスタンは新疆ウイグル自治区と密接な国、地政学上非常にデリケートな地域
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カザフスタン前大統領 政界引退を表明 抗議デモ後初めて公に姿|TBS NEWS政府への抗議デモが広がり多数の死傷者が出た中央アジアのカザフスタンで、長期支配を続けてきた前大統領が政界からの引退を表明しました。カザフスタン ナザルバエフ前大統領 「全権は、トカエフ大統領の手にある。彼は安全保障会議の議長だ」 カザフスタンのナザルバエフ前大統領は18日、ビデオで声明を出し、現大統領のトカエフ氏に全権があるとし、自らのことを「年金生活者だ」と述べました。カザフスタンで燃料価格の高騰をきっかけに多数の死傷者を出した政府への抗議デモが起きて以降、ナザルバエフ氏の姿が公開されるのは初めてです。 ナザルバエフ氏は、ソ連末期からおよそ30年にわたり、カザフスタンの実権を握り続けてきましたが、今回の抗議デモを受け、要職から解任されていました。
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