楽器を持たないパンクバンド「BiSH」の活動に加え、モデルなどファッションの仕事でも人気のリンリンさん。ポップなイラストのTシャツは、80年代のディスコシーンに降臨したニューウェーブバンド、「Tom Tom Club」のものだ。
「2年ほど前に吉祥寺の古着屋で見つけました。Tom Tom Clubのことは何も知らないまま、かわいいなあと思って見ていたら、店員さんが曲をかけながらバンドについて教えてくれたんです。もしかしたら好きな音かも!と思えたのでTシャツを購入。家に帰ってアルバムも聴いてみたところ、『Genius of love』という曲が頭から離れなくなって……。その日からしばらく彼らの曲ばかり流してました。まずイントロの電子音が好み。ポップでワクワクして、体の中の天気が晴れわたる気分になります。ダークなところもあるのにキャッチーで愛らしくて、頭の中で絵本をめくっていく感じ。ざらざらっとしたフィルターがかかっているような懐かしい音質もいいんです」
もともと古着が好きだったり1960~70年代の映画に出てくるヒロインの着こなしに憧れていたりと、時代を超えたファッションに興味があったリンリンさんだが、このTシャツがきっかけで昔の音楽もあれこれ聴くようになった。 「音楽を楽しみながら服を着るということを初めて実感できたアイテムなので、すごく大事にしています。買った当時は赤いレザーのスカートを合わせてピンクのコートを羽織るのが好きで、このTシャツで出かけた日は9割の確率でかわいい!って褒められていた気がします。調べてみたら、イラストはジェームス・リジィという有名なアーティストの絵なんですね。ボロボロになったら、額に入れて飾ろうかな」
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