小川氏は冒頭で自身が描く「アルピーヌのイメージ」を紹介。アルピーヌのルーツはレース車両やラリーカーであり、軽量で正確なハンドリングが生み出すドライビングプレジャーが特徴としつつ、最も大切なことはかつての“初代アルピーヌ”が備えていたこれらの特徴を、余すところなく現代に蘇らせることにこだわり抜いたアルピーヌのスタッフが持つパッションだと定義。そんなパッションこそがアルピーヌの本質的な価値であり、このパッションをユーザーにしっかりと伝えていくことがアルピーヌブランドにとって重要だと語った。
2018年に日本で発売された2代目A110は、初代モデルを知るユーザーからはアルピーヌならではの魅力をしっかり持っていることが受け入れられ、当時を知らない人にもピュアな走行性能が高く評価され、国内外で賞を贈られていることをアピールした。 そんな現代のアルピーヌは、2021年はグローバルで2650台、日本では171台を販売し、日本は世界で4番目の市場となっているという。しかし、まだまだアルピーヌの存在を知らない人も多く、認知の拡大が課題だとふり返った。マイナーチェンジが行なわれて2021年11月に発表された新しいA110はグレード体系を一新。グレード名は従来の「ピュア」が「A110」、同「リネージ」は「A110 GT」と名称が改められ、A110Sのみ従来と同じグレード名となる。
また、A110 GTとA110Sはエンジンのチューニング変更が行なわれ、最高出力が292PSから300PSに、最大トルクが320Nmから340Nmに向上。インフォテイメントシステムの充実も図られ、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応する新たなマルチメディアシステムを採用している。このような各種改良を施された新しいA110を、2月10日に受注開始すると小川氏は明らかにした。最後に小川氏は「アルピーヌはモータースポーツに裏打ちされたピュアスポーツとしての性能と、フランス車らしい洗練されたデザインを合わせ持つユニークな存在として際立っています。この特別なモデルを、これからより多くのお客さまに楽しんでいただきたいと思っております」と口にしてプレゼンテーションを締めくくった。
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