ポンペオ国務長官はこの日午前、ツイッターで「数十年に及んだ紛争の末、我々はアフガニスタン全土で大幅に暴力を削減することでタリバーンと合意した。和平に向けた長い道のりの最初の重要な一歩であり、全アフガニスタン国民にこの機会を生かすよう求める」と述べた。
米国は和平合意をてこに、トランプ大統領が掲げるアフガン撤兵につなげたい考え。撤兵の第一段階では、駐留米軍の規模を現在の1万2000~3000人から8600人に削減する方針とみられている。ただし複数の当局者は、削減は「状況次第」と強調した。アフガンではその後国内勢力間の交渉が始まる予定で、今回の暴力削減の実施を足がかりに、「包括的かつ恒久的な停戦を実現し、アフガンの今後の政治的ロードマップ(工程表)を描く」(ポンペオ氏)トランプ大統領は以前からタリバーンとの包括的な合意を求めてきた。昨年9月には「原則合意」の発表があったものの、首都カブールでの襲撃で米兵に死者が出たことを受け、和平協議を中断。その後トランプ氏は昨年11月にアフガンを電撃訪問した際、交渉再開を発表していた。
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