私自身、生まれる前から実家に猫がいて、猫と一緒に過ごしてきた時間が長いので、この作品で描かれている猫との生活にはとてもリアリティを感じます。キュルガの質感や柔らかさ、動きや鳴き声なども絵から伝わってくるので、特に猫好きな人には身近に感じられますし、共感できるのではないでしょうか。エピソードもゆったり、まったりしているので、肩の力を抜いて、気軽に読めるのもいいですね。――原作のキュルZ先生の独特のポップなイラストを、特にキュルガをどうアニメとして動かすのだろうと思っていました。
私もです。でもPVを見て納得しました。猫のキュルガがアニメとして動いているんだけど、マンガの質感も失っていなくて。ぽってりした感じや、軟体動物みたいな瞬間もあれば、前脚を折りたたんで座る香箱座りをしている時の、肉の重力を感じている部分とか(笑)。それらは原作でも描かれていますが、アニメでも呼吸するように動かしているのでより自然に感じるんです。テープオーディションでしたが、「キャラではなく、本当の猫の声が欲しい」と概要に書いてあって、個人的には「これは負けられないな」と(笑)。以前、猫のリアルな声が必要な役をやったことがあって。当時、実家の猫のモノマネをよくしていたり、どれだけ猫に近づけるのか突き詰めていたので、「この役を絶対にやりたい!」と思ったんです。
オーディションの内容は、原作のシーンの抜粋はもちろん仮の映像があって、「台本を無視していいので自由に声を付けてください」という課題と、「アドリブで何か思いつくところがあれば何パターンか声をください」というものでした。なので、猫が毛玉をはく時の声とか勝手に入れたり(笑)、自分がこうだろうという全力をテープに注ぎ込んで送りました。自信を持って臨んだので、「これで負けたら自分はまだまだということだし、すごい人がいたんだと思って受け止めよう」と。そうしたら合格をいただいたので、「私、やっぱり猫を頑張っていこう!」って(笑)。 でも、後で約160人がオーディションを受けたとお聞きして震えあがりました(笑)。選考もかなり接戦だったと伺って、数人に絞られた時点でいろいろな意見が出た中で、キュルZ先生をはじめ、皆さんにOKを出していただけたそうで嬉しかったです。でもたくさんの猫好きの役者さんたちから選ばれたというプレッシャーも大きくて。初回の収録では「『やっぱり高垣さんじゃなかったな』と思われたらどうしよう」とおびえながらスタジオに来ました。そうだったんですね(笑)。リアル寄りの猫の芝居は、軽くネタでやる時でさえも「手を抜きたくない!」という謎のポリシーがあって(笑)。猫それぞれにも個性がありますが、実際にはリアクションの全部に声が出るわけではないと思うんです。収録が始まってから、どのあたりまでがキャラっぽくならない線なのか、音にするとウソっぽくなっちゃうから鼻息にしようとか、相談しながら丁寧に収録しています。ただアニメの中ではキャラでもあるし、実際の猫はやらないことでもエンターテインメントとして見せなければいけない瞬間もあって。「これ以上やると人っぽくなっちゃうと思うけど、もっと強い感情が見える音が欲しい」となる
リアルな猫という部分だけでなく、アニメとしてどう見せていくのかというせめぎ合いと、細かいメモリで要求されるのですごく集中するため、ショートアニメではあるけど、1話分の収録が終わるたび、「ふーっ」と深く息を吐き出しています(笑)。
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