やんちゃなダメ犬の華麗なる転身!コアラ捜索犬、100頭以上救助の功績で表彰

2019~2020年の夏に起きた大規模森林火災をオーストラリアでは「ブラック・サ...

2021/10/25 17:00:00

やんちゃなダメ犬の華麗なる転身!コアラ捜索犬、100頭以上救助の功績で表彰 性格が穏やかで、人間の指示に従って的確に行動できる犬こそ任務に向いている──と思われそうだが、ベアはまったく逆の性格だ WorldVoiceJapan

2019~2020年の夏に起きた大規模森林火災をオーストラリアでは「ブラック・サ...

犬の嗅覚が優れているのは周知の事実だが、どんな犬でも簡単にコアラ捜索に向いているわけではないという。そもそも、野生のコアラを見つけると襲い掛かってしまう犬も多い。犬も人間と同じように、向き不向きがあり、なかでもベアは、後述する『ある理由』から適任だったのだそうだ。米PBSによるコアラ捜索犬「ベア」のショート・ドキュメンタリー(Nature on PBS)ベアが多くのコアラを探すことができた驚きの理由とは訓練に出かけるためにベストを着せてもらったベア。うれしさのあまり(?)それまで以上に落ち着きがなくなって、せわしなく動き回るため、まともに写真が撮れない状態に...(筆者撮影)

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普段から落ち着いていておとなしく、性格が穏やかで、人間の指示に従って的確に行動できる犬こそ、こうした任務に向いているのだろう、と思いがちだが、ベアはそういうわけではない。おとなしく性格が穏やかな犬ではないのに、なぜコアラ捜索に向いているのか?どちらかといえば、ベアはまったく逆の性格だ。ベアは、仔犬の頃からあまりにもやんちゃで誰にでも吠えまくるため、飼い主が困り果ててお手上げ状態となり、飼育放棄したダメ犬だったのだそうだ。飼い主が手放し、ドッグ・シェルターのようなところで暮らしていたところ、コアラ捜索のために犬の嗅覚が役立つのではないかと、適任の犬を探していたチームの目に留まったのが、ベアだったという。

なぜ、そんなやんちゃなダメ犬がコアラ捜索犬に向いているのか?という疑問への答えは、かなり意外で、驚くというより、思わず大笑いしてしまうような理由だった。ベアと、同じチームでコアラ捜索犬として訓練しているビリー(メス/手前)。自然保護区でコアラの抜け毛や糞、尿などを使って素早く臭いを嗅ぎ分ける訓練をする直前の様子。(筆者撮影)ベアは、お気に入りのテニスボールやおもちゃで遊んでもらうのが大好きで、絶対に飽きないのだという。人間に投げてもらったボールやおもちゃを拾ってきては、「やって、やって」といわんばかりに、いつまでも何度でも、とことん遊び続けるタチ(性質)なのだ。 headtopics.com

〔※実は、取材中のちょっとした合間にも、ベアがお気に入りのテニスボールをくわえて私の前に置き、投げてくれと懇願のまなざしを送ってくることが度々あった。でも、そのボールが半分壊れているうえ、唾液でベトベトで触るのすら気持ち悪いくらい汚れていて...仕方ないから付き合ったけども、、(笑)〕この、決して途中で飽きたり、諦めたりしない『こだわり気質』を利用して、コアラを探す度にボールやおもちゃを投げてやることで、ベアは、コアラを探すと「何度でも遊んでもらえる!」と認識し、コアラ捜索を学習させることが容易だったのだという。つまり、ベアとしては、遊んで欲しいからコアラを探すだけなのに、期せずしてコアラ救助の一翼を担っていたのだ。

コアラ捜索犬プロジェクトは、森林火災で被災したコアラをなんとかして救助したいと願う人間にとっても、何度でも遊んで欲しいベアにとっても見返りが大きい、双方にとってハッピーなウィンウィンの関係だった。さらに、この度、遊びたい一心でやっていたことが表彰されるという幸運にも恵まれた。やんちゃなダメ犬だったのに、意外なところで能力を発揮し、世界的に有名なインテリジェント犬として華麗なる転身を遂げたベア。 続きを読む: ニューズウィーク日本版 »

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