新型コロナでライド数が激減しているドライバーを救え。Uberが仕事斡旋の新機能

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新型コロナでライド数が激減しているドライバーを救え。Uberが仕事斡旋の新機能
Photo: Shutterstock.com

ギグワーカー救済案。

新型コロナウイルスの影響で、相乗りのPoolサービスを一部エリアで停止しているUber。それ以前に、外出禁止・自粛でそもそもUberの利用者数自体が激減しています。ドライバー達は仕事がなくて疲弊している現実。この救済措置として、Uberがドライバー向けアプリにお仕事斡旋機能「Work Hub」を追加、順次公開しています。

ドライバー向けにUberからWork Hubの発表があったのは、アメリカ現地時間で4月6日月曜日。これは、今までUberのライドシェアドライバーとして働いていた人たち向けに、Uberが提供する別サービスでの仕事を紹介するもの。求人情報はリアルタイムで常にアップデートされます。外出自粛で需要の高まっているデリバリーサービスのUber Eatsや、貨物輸送のUber Freight(事業用自動車免許が必要)、Uber社内の契約社員プログラムUber Worksなどの求人をドライバー向けに発信しています。

人材派遣会社とも連携

また、Uberサービスだけにとどまらず、人材派遣会社と連携し求人を提供していく予定。ネタ元のThe Vergeいわく、シカゴ、ダラス、マイアミでは、現地のスタッフィング会社と連携し、今人手を必要としている職場、例えばスーパーや食品工場などにドライバーたちを紹介しているとのこと。

現在Work Hub機能が使えるのは、残念ながらアメリカ国内のみ。しかし、イギリスでは、オンラインスーパーのOcadoと提携し、Uberドライバーに配達仕事の求人を展開しているそうなので、今後エリアごとに見合った形で機能拡大していく可能性はあります。

自分の空いた時間を使い、単発で仕事を請け負うギグワーカー。正社員ではない、副業だからなどの理由で彼らへの救済処置が一切とられなければ、現代で社会の一端を担うまでの業界になったギグエコノミーが立ち行かなくなってしまいます。ギグワーカーで成り立つサービスを展開しているだけに、今回のUberの取り組みは、小さいながらもなくてはならない対応だと思います。

Uberは、他にも新型コロナで自宅隔離となったドライバーに、隔離期間の14日間、病欠補償を行うことも発表しています(ただし、補償金の認定のハードルはなかなか高いようですが)。

Source: The Verge