大阪のシンボル通天閣も臨時休業 緊急事態宣言受け来場者激減

大阪のシンボル通天閣も臨時休業 緊急事態宣言受け来場者激減
大阪のシンボル・通天閣は感染予防策を取りながら営業を続けていましたが、9日から当面、展望台を臨時休業にしました。
串カツの発祥地とされ、国内外から毎年100万人以上が訪れる「新世界」にそびえ立つ通天閣は、これまで周辺の観光施設や店舗が次々と休業する中、訪れる人の体温確認や、間隔をあけての観光などの感染予防策をとって営業を続けてきました。

しかし、先月の来場者数が前の年の同じ時期の4割にまで落ち込んだほか、緊急事態宣言が出された翌日の8日は、わずか30人で、これまでで最も少なくなっていました。

地元の住人などからは「通天閣は大阪のシンボルだから最後まで頑張ってほしい」という声が数多く寄せられていましたが、こうした状況を受けて、9日からの休業を決めたということです。

通天閣観光株式会社の高井隆光社長は「地域のランドマークとして営業を続け、地域経済のためにできる責務は全うしたと思っている。朝が来ない夜はないと信じて、コロナが終息したあかつきには地域の皆さんとともにまた光輝く通天閣で地域の活性化を担っていきたい」と話していました。

展望台は閉めますが、通天閣の地下の食品売り場は営業を続けていて、関西各地の空港や駅などで売れ残った土産物を通常の半額程度で販売しています。

各地の土産物売り場が休業する中、少しでも食品ロスを減らしたいとしています。