新型コロナの不安につけ込み子どもを狙う犯罪相次ぐ 警視庁

新型コロナの不安につけ込み子どもを狙う犯罪相次ぐ 警視庁
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新型コロナウイルスの不安につけ込む、子どもを狙った犯罪に注意です。東京では「ウイルスの検査をしている」と小学生の女の子に声をかけ、体を触るなどの事件が相次いでいることが分かり、警視庁が注意を呼びかけています。
警視庁によりますと、先月25日、東京 国分寺市の路上で小学生の女の子が遊んでいたところ、見知らぬ男に「新型コロナウイルスの検査をしている」と声をかけられ、体を触られたということです。女の子が大声を出すと男はその場から逃げたということで、警視庁が捜査しています。

警視庁によりますと、男は年齢が20歳くらいで、身長は1メートル65センチくらい、短髪でメガネをかけていて、黒のパーカーを着ていたということです。

その2日後の先月27日には、東京 台東区の公園で小学生の女の子が遊んでいたところ「コロナウイルスに効くヨーグルト味のアメをあげる」と見知らぬ男に声をかけられたということです。近くにいた母親が近づくと男はその場から逃げましたが、警視庁は何らかのトラブルに巻き込まれかねなかったとみて調べています。

警視庁は、新型コロナウイルスの不安につけ込む、子どもたちを狙った犯罪とみて捜査するとともに、不審な声かけなどに注意するよう呼びかけています。

公園利用者「不安」「怖い」

公園で息子と遊んでいた父親は「今の時期は新型コロナウイルスの影響で、子どもが家にこもりがちになるので運動不足の解消のために公園によく遊びにきています。不審者がいると聞き、不安に思いました。親としても可能なかぎり一緒にいるようにするとともに、見守りの目線をよりしっかり持とうと思いました」と話していました。

小学4年の息子は「不審な人が出たと聞いて『連れ去られることもあるかもしれない』と怖いなと感じました。外で遊ぶ時にはお父さんと離れないようにしたいです」と話していました。

また、よく公園を利用するという80代の女性は「すぐ近くに住んでいるので、『子どもたちは大丈夫かな』となるべく見守るようにしていますが、不審者が出たと聞いて驚きました。親も必ずしも常に一緒にいることはできないと思うし、みんなが不安な時期につけ込むことは許せないです」と話していました。