【鑑賞眼】新国立劇場バレエ団「竜宮」 世界に見せたい日本のバレエ

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【鑑賞眼】新国立劇場バレエ団「竜宮」 世界に見せたい日本のバレエ 副題は「亀の姫と季(とき)の庭」。国内外で活躍するダンサー、森山開次が演出、振り付け、美術、衣装デザインまで担い、愛らしくも統一感のある、日本ならではのバレエを作り上げた。

世界に発信してほしい、「日本」が詰まった舞台である。バレエという西洋の文法を使いながら、能や歌舞伎、邦楽の要素まで盛り込み、御伽草紙の「浦島太郎」を洗練された形で描く。打ち寄せる波や、日本の四季をプロジェクションマッピングで鮮やかに彩り、海の生き物と戯れながら、竜宮城を旅した気分にさせられた。

子供たちにいじめられていた亀を、救った浦島。亀は実は美しい姫で、恩返しに浦島を竜宮城に誘うが、能の作り物の車で移動し、ウサギと競走を始めるなど、遊び心も満載だ。亀の甲羅をデザイン化した、姫の緑のチュチュがかわいらしい。竜宮城では、次々と海の生き物たちが登場。「イカす三兄弟」のタンゴ、鋭い回転技を披露するサメなど、ユーモラスな衣装でキレッキレの踊りを見せ、もてなす。夢のような時間を過ごした浦島は2幕、禁断の「季の部屋」に立ち入り、日本の四季の美しさを堪能。老松を背景にした「羽衣」伝説や、織姫と彦星の「七夕」、祭りに紅葉に雪…と映像と融合した絵巻物のような踊りの連続に、浦島とともに観客も陶然とさせられる。しかし望郷の念にかられた浦島は、帰郷を決心。泣く泣く別れた姫から玉手箱を渡され、700年後の日本に戻り、開けてしまう-。

森山は、これまで観世流能楽師の津村禮次郎と共演するなど、伝統芸能とのコラボレーションに貪欲に取り組んできた。今作はその蓄積を感じさせ、日本文化や伝統芸能への敬意を持った上で、エッセンスをダンスに翻訳、森山ならではの作品にしていることに感服した。

 

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