橘美紀さん(仮名・39・企画職)は小学5年生の長男に来冬、都内の名門私立中学を受験させる予定だ。「長男の性格に合う環境を選ぼうとしたら、自然と夫婦で意見が一致した」。しかし、ここからが苦難の始まりだった。受験に向けての塾通いのサポートに関して、「これ、どっちがやるの?」問題がたびたび浮上したのだ。
小学3年生の秋から通わせ始めた進学塾は、いわゆる“塾弁”(=塾通いに必要な夕食の弁当)が不要で、「共働きにはありがたい配慮」。電車を乗り継いでの通塾も、子どもに覚えさせることでなんとかなった。問題は毎回持ち帰る膨大な宿題だった。「同じ塾に子どもを通わせている専業主婦の方から『うちは子どもが学校に行っている間に、先に私が宿題をひと通り解いているのよ。それから帰宅後に本人が解くのを隣で見守って付きっきりで教えている』と聞いて、めまいがしました。働いている私にはとてもできないって……」「夜遅く帰宅した夫から『宿題、まだできていないの? それくらい見てあげてよ』と言われるけれど、私は家事や下の子の世話で手いっぱい。夫から責められている気になって落ち込んで、子どもにも八つ当たりしてしまっていたと思います」
1年以上の試行錯誤を経て、現在は役割分担が整ってきたという橘さん。計画を立てるのが得意な夫が、リビングの壁にホワイトボードを設置し、その日にやるべき宿題のリストを書き出すのが日課に。山本さんと同じく橘さんも「夫婦で得意なスキルを持ち寄る」ことが、解決のポイントになっているようだ。しかし、子どもが小学校に入学すると環境が変化した。「保護者が参加するPTA活動は、平日の日中が原則。『保育園時代と同じように、わが子に関わっていこう』と盛り上がっていた“子育てモチベーション”が遮断された気分です。“小1のパパの壁”ですね」と落胆を隠せない。結果として、学校との連絡係は妻が主体となる。 「職場はハードワーカーが多く、僕ももともと深夜残業をいとわないタイプ。娘が生まれてからは成長を間近で見たくて、子育て優先で働き方を調整してきました。保育園では“熱心なパパ”のキャラで通っていたんですが、長女が小学校に上がった途端、情報がほとんど入ってこなくなった」
学校生活のことを正確に把握するためには、妻任せにせず、担任の先生から直接話を聞いて“一次情報”を取りたいと思っている。そのチャンスとなる保護者会は平日の昼間に開催され、参加のハードルは高い。授業参観には有給休暇を使ってフル参加しているという渋川さんだが、約30人いるクラスの保護者のうち父親の参加はごく少数だという。日常的なコミュニケーションとして、学校の宿題を見てあげたいが、平日の帰宅は遅い。対策として、渋川さんはSNSのメッセージツールを使って“遠隔”で宿題チェックをするようになった。「パパ、宿題やってるよ」と妻から送られてきた画像を仕事の合間に見て、「いいね!」と短い返信をする。たったそれだけでも、毎日こまめに関わり続けることがゆくゆくの関係性に影響するはずだと信じている。「背景は、学校行事が平日の昼間に設定されたり、習い事や塾通いが始まったりすること。やりくりのための勤務調整は妻に偏りがちで、回数が重なるほど、子育てにおける教育面の対応が“妻の仕事”になってしまいます」「公立校に併設されている学童は18時までの預かり(「育成」と呼ぶ)が基本で、延長しても19時まで。それ以降まで預
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