ゴール前、ダノンキングリーの猛追を振り切って、ロジャーバローズを3歳馬7071頭の頂点へと導いた。勝った瞬間、鞍上の浜中は何が何だかわからなくなっていた。「本当に頭が真っ白。びっくりしすぎて、よく分からない」と感極まった。
皐月賞上位の3強を中心に動いた令和最初のダービー。しかし、12番人気ながらひそかに「逆転するには先行力を生かすことしかない」と狙っていた。1000メートル57秒8のハイペースで逃げるリオンリオンを2番手で追った。直線で先頭に。「理想とするプランになった。すごくいい形になった」と作戦もずばり当たった。落ち着きを取り戻した浜中は3年前に亡くなった祖父に思いをはせた。競馬の世界に「引きずり込んでくれた」恩人だ。「今日のレースを見せてあげたかった。でも、祖父の夢をかなえられて、これが一番うれしい」。涙がこぼれた。
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ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »