前人未到の偉業を達成した藤井聡太8冠に対し、政府が内閣総理大臣顕彰を授与する方向で検討に入ったことが11日、関係者への取材で分かった。内閣総理大臣顕彰は、国家、社会に貢献し顕著な功績があった個人、団体が対象で、最近では日本選手で初めてマスターズを制し、日本男子初のメジャー制覇を成し遂げた男子ゴルフの松山英樹に贈られている。
藤井に対しては、史上最年少となる国民栄誉賞への期待も高まっていた。唯一無二の偉業だけに「反対する人などいないだろう」(政界関係者)との声があった。藤井が、史上最年少名人&7冠を達成した今年6月には、松野博一官房長官が会見で、国民栄誉賞授与の可能性を問われ「個別の授与の検討状況には答えを差し控えたい」としながらも「これまでのご活躍と努力に心から敬意を表したい」とエールを送っていた。授与の可否は藤井サイドの意向次第とみられていた。ちなみに、羽生善治九段が1996年2月に将棋界初の7冠を達成した時、政府は羽生に国民栄誉賞の授与を打診したが、羽生側が「時期尚早」と辞退し、内閣総理大臣顕彰が授与された経緯がある。
内閣総理大臣顕彰の授与が決まれば、藤井は目標としてきたレジェンド羽生九段と同じ道を歩むことになる。その羽生は2018年2月、将棋棋士として初の国民栄誉賞を授与されている。藤井にとって、今後の歩みの中で、そのチャンスはあらゆる場面で訪れる可能性がある。【中山知子】
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ソース: nhk_news - 🏆 22. / 63 続きを読む »