【日曜に書く】論説委員・斎藤勉 プーチン流「制限主権論」

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【日曜に書く】論説委員・斎藤勉 プーチン流「制限主権論」 果たして、「プーチン・ドクトリン」が「シナトラ・ドクトリン」に転じる日など来るのだろうか。

東欧の共産主義国で民主革命が相次いだ1989年の10月25日。ソ連外務省スポークスマンのゲラシモフ氏は米テレビ局の情報番組で米国の超ビッグなスター、シナトラの大ヒット曲『マイ・ウェイ』の一節を引いて、クレムリンが長年、東欧諸国を縛り付けてきた「ブレジネフ・ドクトリン(制限主権論)」からの解放を明言した。

制限主権論はソ連最後の指導者、ゴルバチョフ氏が「新思考外交」で88年3月、ユーゴスラビアを公式訪問した際、すでに放棄を表明していた。だが、魅惑的な響きを持つはソ連・東欧の民衆、特に若者たちの自由化要求を一段と鼓舞もした。ゲラシモフ発言からわずか15日後の11月9日、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊。その約2年後の91年12月にはソ連自体があっけなく消滅してしまった。85年から5年間、国家保安委員会(KGB)のスパイとして東ドイツの古都、ドレスデンで勤務したロシアのプーチン大統領は仕事柄、は知っていただろう。東ドイツの秘密警察「国家保安省(シュタージ)」と緊密な関係を築いていたプーチン氏にとって、目の前で起きたベルリンの壁崩壊からソ連帰国後の90年10月の東西ドイツ統一、統一ドイツの北大西洋条約機構(NATO)加盟、そしてついには祖国の消滅、と急展開する歴史はまさに屈辱の連続だったはずだ。

ブレジネフ・ドクトリン〝理論〟の「社会主義圏」を「ロシア勢力圏」に変えた「プーチン・ドクトリン」の狼煙(のろし)を上げたのか。プーチン氏はバルト三国以外のソ連構成国でNATOとEU(欧州連合)に未加盟のウクライナやジョージアなど11カ国を「断固として手放さない勢力圏」とみなしている。

 

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危ない夢をみてるな。「偉大なる~を取り戻す」系の夢は毒を孕んで本当に危ないときがある

あんまり吠えてたら、仲間と思ってる不気味な連中に乗っ取られるよ。

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