反トランプ旋風を追い風に、約１年前の米大統領選挙で勝利したバイデン。無党派層の反感を買った前大統領、トランプによるＳＮＳなどでの過激な発信が封じられたことで、同層を中心とする有権者の意識の中で彼の存在感は希薄になったように見える。これが共和党にとって有利に働いたのが、同党候補が勝利した先日のバージニア州知事選だった。
トランプが表舞台に登場しなかったことにより、共和党候補のヤンキンをトランプと結び付けようとする民主党の戦術は不発に終わった。実際、ヤンキン陣営は先手を打ち、トランプからの選挙応援の申し出からは巧みに距離を置いた。反トランプ感情の矛先がなくなった結果、同州の有権者の関心は、現職の民主党知事が行った公共の場でのマスク着用の義務化、そして学校教育における人種問題の教え方の是非をめぐる問題などに向けられた。 無論、長引く新型コロナウイルス禍によって経済活動が平常へ回帰しない中で、現職知事が最初から不利な戦いを強いられた点は否めない。しかし、昨年の大統領選で１０ポイントの差をもって民主党が勝利した州がわずか１年で覆った現実は同党に大きな衝撃を与え、想定外であったニュージャージー州での大接戦―現職民主党知事が辛勝―と合わせて、来年１１月の中間選挙に向けて暗い影を落とした。
産経も朝日新聞みたいな記事やめたらどう？ 勝っても負けてもトランプ叩き🤣
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