発達障害のある息子、リュウ太は小学校の授業中、前回お伝えした創作活動を始めるだけでなく、教室から脱走することもよくありました。障害特性の一つ、感覚過敏が原因だったのですが、4年生で障害の診断を受けるまで、なぜ授業をきちんと受けてくれないのかと悩むばかりでした。
教室は、周囲の話し声に椅子を引きずる音などいろんな音であふれています。多くの人は自然と必要な音だけを拾い、他はある程度シャットアウトできるそうですが、息子はすべての音が頭に響いてしまうようです。光や気温にも敏感で、座っているだけで他の子供よりエネルギーを消耗します。疲労で脳の情報処理がキャパオーバーになると、集中力は下がり、ささいなことでイライラ。クラクラして目の前が真っ白になることも。「ここにいちゃダメだ」と思って教室の外に避難していたと言います。 1年生のとき、担任の先生が廊下の隅に息子用のカームダウンスペース(パニックになる前に落ち着く場所)を作ってくれました。教室にいるのがツラくなったらそこで絵を描いたりして過ごし、落ち着いたら戻るというルール。息子の特性にいち早く気づいてくれていたんですね。2年生からは場所が確保できず、このスペースはなくなってしまいましたが、どうしてもツラいときは廊下や校庭に出ることを許してもらっていました。
廊下に寝そべっていることもあると知ったときは、やだぁって思いました。そんな変なことして、周りからどう見られてるんだろうって。でも息子にとって必要なことなら、見守ろうと決めました。高学年になると、席に座ったままジャージーを頭からかぶってカームダウンできるようになり、脱走することはなくなりました。教室の喧騒もマシになりましたしね。ただ、社会人になった今も感覚過敏はなくなっていません。特に苦手な場所や緊張する場面で症状が強くなるそうですが、苦しいと感じたら無理をせず、すぐ場所を移るなどして対策しています。
だらしない! みっともない!
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ソース: Sankei_news - 🏆 68. / 53 続きを読む »