「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)第4戦が行われ、オリックスが球団では1975〜78年以来、45年ぶりの3年連続日本シリーズ(S)進出を決めた。初回1死一塁、右翼で先発した
捕手(28)が先制2ラン。先発の宮城大弥投手(22)は6回無失点で昨年の日本Sからのポストシーズンの連続無失点を11回1/3に伸ばし、白星を挙げた。MVPは杉本裕太郎外野手(32)が選ばれた。阪神との頂上決戦は初で関西球団による日本Sは64年の南海—阪神以来、59年ぶり。28日に京セラDで開幕する。 キラーぶりを見せつけた。宮城が6回4安打無失点の好投で価値ある白星をつかんだ。「いろんな球で勝負することができた。リズム良く投げられた」。シーズンはロッテ相手に6試合投げ、3勝負けなしで防御率1・06。短期決戦も寄せ付けなかった。 大事な一戦で「シーズンでこんなに投げてたかな」と、“最遅”91キロのスローカーブを多投。最速148キロ直球との57キロの緩急差でマリーンズ打線を幻惑した。2点リードの6回2死三塁ではポランコを外角スライダーで空振り三振に仕留め、ガッツポーズ。昨年の日本Sからポストシーズンの連続無失点イニングを11回1/3に伸ばした。
リーグ3連覇を決めた9月20日のロッテ戦(京セラD)は体調不良で不参加。自宅のテレビで歓喜の瞬間を見届けた。完治するまでに体重は4キロ減の80キロ。心配して連絡をくれた佐々木朗(ロッテ)には「何もできないよ」と、額に冷却シートを貼った画像を添えて返信したほどだった。今度は重要なマウンドを託され、仲間と喜びを分かち合った。(小松 真也)
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