『2001年宇宙の旅』は半世紀前に未来を予言していた(中篇)

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『2001年宇宙の旅』に登場するなかで最も重要で心に残るキャラクターがコンピューターの「HAL 9000」であることは間違いない。

だが、70年代にはすでに、事がそう簡単に進まないことが明らかになり、ほどなくAI産業全体が不信の目で見られるようになっていった。HALのようなものをつくるのは、月面で地球外の遺物を掘り出すのと同じくらい現実離れしたことだと思われ始めたのだ。の旅』の書籍版では1997年)とされている。生誕地はイリノイ州のアーバナに設定されていて(たまたまわたしの会社の本社もそこにあるのだが)、ここで1997年にHALの架空の誕生会が行なわれ、わたしも出席した。集まった人たちはHALと関係するあらゆるテクノロジーについて話していた。

しかしわたしが最も衝撃を受けたのは、HALのようなコンピューターをつくることへの期待がいかに低くなってしまっているかということだった。「汎用AI」を口にしようとする人さえほとんどおらず(変人だと思われるのを恐れたのかもしれない)、代わりに誰もが、特定のハードウェアやソフトウェアを用いて特定の問題を解決することに注意を向けていた。小説をいくつか)読んでいたわたしは、いつの日かHALのようなAIが存在する日が来ると信じて疑わなかった。1972年に全校生徒の前でスピーチをすることになったときにも、いまで言うAI倫理に相当する話題を選択している。 そのときわたしが喋ったことは、いま思うと単純で、見当違いな部分も多かったのではないかと思う(実際『2001年宇宙の旅』に惑わされた部分もあったかもしれない)。だとしても仕方ないだろう。そのころはまだたったの12歳だったのだから。ただ振り返ってみて興味深いのは、当時からAIがわたしにとって重要なテーマだったということだ。

 

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