「金閣寺」もうひとつの舞台、舞鶴 主人公になりきった三島由紀夫の取材行

三島由紀夫が昭和31年に発表した小説「金閣寺」は、昭和25年7月に起こった京都の国宝・金閣放火事件と犯人の青年僧に題材をとった。そこには三島独自の美学や世界観が…

2020/11/27 9:33:00

「金閣寺」もうひとつの舞台、舞鶴 主人公になりきった三島由紀夫の取材行 「金閣寺」の主な舞台は京都市内に集中しているが、主人公の生まれた場所が舞鶴近郊の岬に設定され、この地域の比重は大きい。第一章で登場する舞鶴の金剛院も重要な位置を占める場所だ。

三島由紀夫が昭和31年に発表した小説「金閣寺」は、昭和25年7月に起こった京都の国宝・金閣放火事件と犯人の青年僧に題材をとった。そこには三島独自の美学や世界観が…

有為子が石段を昇る光景が描かれた金剛院=京都府舞鶴市三島由紀夫が昭和31年に発表した小説「金閣寺」は、昭和25年7月に起こった京都の国宝・金閣放火事件と犯人の青年僧に題材をとった。そこには三島独自の美学や世界観が濃密なまでに展開され、現実の事件とは似て非なる物語が構築されている。しかし、「金閣寺」には、机上の論理だけでなく実際に足を使って得た成果も反映されている。主人公の「私」溝口が、金閣を焼く決意を固める京都府北部の舞鶴・由良(ゆら)への旅の描写は、三島自身の姿も垣間見える興味深い記述に満ちていた。

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(荒木利宏)「金閣寺」の主な舞台は京都市内に集中している。しかし、主人公の生まれた場所が舞鶴近郊の岬に設定されている関係上、この地域の持つ比重は非常に大きい。第一章で登場する舞鶴の金剛院も作品の中で重要な位置を占める場所だ。溝口が思いを寄せる女性、有為子(ういこ)が恋人の脱走兵をかくまって憲兵に追われ、脱走兵とともに命を落とす場面の舞台となるのだが、溝口に与えた影響は大きく、その後も死んだ有為子のイメージは何度も作品の中で再生される。憲兵に促され、脱走兵が隠れている「空御堂」へと続く石段を有為子が上っていく描写は、「金閣寺」の中でも印象的な場面のひとつだ。

《有為子一人が、石灰石の百五段の石段を昇って行った。狂人のように誇らしく。……黒い洋服と黒い髪のあいだに、美しい横顔だけが白い》 続きを読む: 産経ニュース »

津波から命を守る「逃げ地図」 “あきらめ” を “生きる希望” に変える | NHK

【NHK】わずか6分で津波が到達する…。その現実に、住民たちは、避難を諦めていました。その「諦め」を「生きる希望」に変えたのが、「逃げ地図」と呼ばれる避難を支援するためのツールです。多くの人が津波から逃げ遅れた東日本大震災を教訓に作られ、安全な場所に避難するまでのルートや時間が、地図上に色を塗ることによって一目でわかるものです。この「命を守る地図」は、住民自ら防災を考える取り組みとして、いま全国に広がっています。