トヨタは、2020年から2021年にかけて、相次いで軽自動車より小さな移動車両を発表した。一つは、2人乗りの超小型モビリティであるC+pod(シーポッド)だ。これは法人や自治体などへの限定リース販売からはじめ、2022年に一般消費者へも拡大販売の予定である。
モーター駆動の電気自動車(EV)である。9.06kWhのリチウムイオンバッテリーを車載し、一充電走行距離はWLTCで150km。最高時速は60kmまでと制限されており、自動車専用道路や高速道路は使うことができない。都市高速では時速60kmの速度制限区間もあるが、入ることはできず、一般公道のみでの利用となる。 窓はスライド式で、手で上下に移動させて開け閉めする。低い速度のうちは車両接近警告音が車内に入り、それ以上となるとタイヤ騒音などが室内に届いて、走行中はけっこううるさい。軽自動車を含めたクルマという印象はないに等しい。それでも雨にぬれず気軽に近所まで行くには便利だろう。空調も装備されているが、スイッチを入れたら、走行可能距離は半減した。立ち乗りタイプの3輪BEV「C+walk T (シーウォークティー)」。ボディサイズは全長700×全幅450×全高1210mm。価格は34万1000円~35万4200円
安全装備として、前の人や障害物の検知機能を備える。検知すると警告し、時速2kmまで自動減速する。一充電走行距離は14kmで、リチウムイオンバッテリーは脱着式となっており、100Vで充電する。今後は、座り乗りや、車椅子と連結して使う方式も検討されている。
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