僕自身、いろいろな面で消耗していました(笑)。それはメンタルのことだけじゃなく、本作の撮影中に別の作品の番宣をしていた関係で、飛行機移動がものすごく多かったんです。(沖縄の)那覇空港に着いたらすぐ現場に向かい、撮影が終わったら東京に戻るというのを繰り返していたので。だけど、それすらプラスに働けばいいなと思っていましたし、それがちゃんと役に反映できていたなら何よりです。東昇にとって朝陽たちはものすごく邪魔な存在で、彼らと対峙するシーンも多かったので、役として緊張感を持たせるためにも羽村くんたちとはあえて、あまりコミュニケーションを取らないようにしていました。きっとそのほうが彼らにとってもやりやすいんじゃないかなと思ったんです。でも、これまでは共演者の皆さんと楽しくコミュニケーションを取りながら関係性を作ることが多かったので、改めて自分にはいつものやり方のほうが合っているなと実感しました。もちろん、今回はいつもと違うことを試してみてよかったと思っています。羽村くんたちとはあまり話せませんでしたが、スタッフの方々とたくさんコミュニケーションを取り撮影に臨めたことは大きな意味がありました。──
経験を重ねてくると、ある程度“こんな感じで来るかな”と予想できるので、羽村くんたちとは事前に打ち合わせなどをしなかったこともあり、お芝居の最中に想像とまったく違う反応が返ってきたりしてすごく新鮮で楽しかったです。どこか昔の自分を見ているような不思議な感覚にもなりました。あと、僕が出ていないシーンに関して「羽村くんたちのお芝居とてもよかったよ」とスタッフさんが教えてくださることもあったので、「東昇とのシーンはより一層引き締めてやったほうがいいですね」と話したりする時間も楽しかったです。とても刺激的な現場でした。
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