大麻や麻薬の原料となるケシは、大麻取締法やあへん法により栽培許可を受けた人以外が育てることを禁止している。だが、風で飛んできた種から育ったものを知らずに花壇で育てるケースなどがあり、府内でも空き地や河川敷などで自生しているのが確認されている。
大麻は、3~9枚(奇数枚)の葉が集まり、手のひらのような形状をしているのが特徴。葉全体の大きさは10~20センチほどになる。違法なケシやアツミゲシは、春先頃に花びらが4枚ある赤や紫、白といった花をつける。草丈は約50~160センチで、ポピーやヒナゲシと間違えて栽培していた例もある。■摘発、10~20代が7割超 京都府警が令和2年に大麻を所持したなどとして摘発した人数は136人と、過去最多だった前年(137人)と同水準だったことが、府警のまとめで分かった。10~20代が100人と全体の7割超を占め、若者への広がりが目立っている。 府警によると、摘発の内訳は所持が119人と約9割弱で、譲渡など14人、栽培3人と続いた。年代別では、10代22人▽20代78人▽30代20人▽40代12人▽50代3人▽60代1人-で高校生が7人、大学生が1人いた。若年層への広がりの背景には、大麻の危険性の認識の低下や入手ハードルの低さがある。府警によると、「海外で合法化が進んでいるから有害ではない」といった誤った認識や、周囲からの誘いをきっかけに大麻に手を出す事例がある。会員制交流サイト(SNS)を通じた取引も横行し、覚醒剤などと比べて気軽で安価に入手しやすくなっている面も要因とされる。
大麻は薬物依存への入り口となる「ゲートウェイ・ドラッグ」(入門薬物)とも呼ばれ、府警は「興味本位で手を出させないため、取り締まりと同時に、大麻使用による健康被害の周知といった啓発にも力を入れたい」としている。
山奥に行けば物凄く自生してそう💦