本作の重要キャラクターの一人、ワンダ・マキシモフ(演:エリザベス・オルセン)。ヒドラの人体実験で能力を身につけた改造人間だ。テレキネシスとマインドコントロールの能力を持つ超人。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15年)に敵役で登場するが、一転、ヒーローへ。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16年)でアベンジャーズの分裂が起きた後、ヴィジョン(演:ポール・ベタニー、『エイジ・オブ・ウルトロン』に初登場)と逃走しつつの同棲生活を経て彼への愛を深めていき、相思相愛の関係になって共に隠遁生活を送っていた。
そんなワンダとヴィジョンが、1960年代のアメリカを想起させるポップでお洒落な洋服に身を包み、郊外の街ウエストビューで夢にまでみた結婚生活を送る――クラシックなシットコム(シチュエーション・コメディー)スタイルで始まる、マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。 双子の子どもを授かるなど理想の結婚生活を送っていた2人。笑い声が飛び交う愉快な日々が続くかと思いきや、物語は“急展開”。第4話で『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19年)と物語がつながり、”謎“がむき出しになっていく…。『キャプテン・マーベル』に登場したマーベルの親友の娘・モニカ・ランボー。『マイティ・ソー』のダーシー・ルイス、『アントマン&ワスプ』のジミー・ウーも登場。
そして、ワンダの悲しい過去も明らかに。幼少期の家族との思い出、ヒドラの人体実験により能力を手に入れたこと、双子の兄ピエトロを失って悲しみに暮れたときに支えてくれたヴィジョンの存在、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(17年)での最愛の人との別れ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後、世界に平和が戻っても自分の大切な人々は戻らない残酷な現実…。つらい過去を経たワンダが、なぜウエストビューで死んだはずのヴィジョンと幸せに暮らしているのか、その悲しい真実が明かされる。『ドクター・ストレンジMoM』につながる“サプライズ”がたくさんちりばめられているので、予習復習どちらにも。ストレンジがアイアンマンやスパイダーマンと共闘
6つすべてを手に入れると、一瞬で全宇宙の生命の半分を滅ぼす無限大の力を得る“インフィニティ・ストーン”。そして、その究極の石を狙う“最凶最悪”の〈ラスボス〉サノスが襲来。“全宇宙の生命の半分を消滅させる”計画を目論むサノスの野望を阻止するため、アイアンマン(トニー・スターク)、スパイダーマン(ピーター・パーカー)らと共に立ち向かうストレンジ。ガーディアンズ、ブラックパンサーたちも集結した戦いの最中も、アイアンマンに上から目線で指示をしたり、スパイダーマンの自己紹介を軽く受け流したりと、”ストレンジらしさ”全開な一方で、仲間を気遣いながらチームワークを駆使し戦う新たな一面ものぞかせ、今後の〈アベンジャーズ〉の中核を担うと感じるほどの存在感を発揮した。