名曲やヒット曲の秘話を紹介する連載「歌っていいな」の第34回は、1978年(昭53)に発表された山口百恵さんの「いい日旅立ち」です。国鉄(現在JR)のキャンペーンソングだったことは有名ですが、歌のタイトルに、ある秘密が隠されていたことは、あまり知られていません。当時の制作過程を関係者の証言からたどります。百恵さんは当時、20歳を前に、森昌子さん、桜田淳子さんの、いわゆる「中3トリオ」で競い合っていた時期を卒業し、独自の道を歩み出していた。百恵さんを当時担当していたプロデューサーの酒井政利さんは「山口百恵さんを、美空ひばりさんに次ぐ国民的歌手に育てたいという意識が社内に芽生えていた時期で、国がスポンサーでもある国鉄の話は、最高のきっかけになると感じました」と振り返る。国鉄はその7年前の70年に「ディスカバー・ジャパン」(日本美の再発見)をうたい文句に、国内旅行ブームを巻き起こすことに成功していた。ジェリー藤尾さんの名曲「遠くへ行きたい」がこのブームに拍車をかけ、同名タイトルの旅番組も高視聴率を得ていた。77年は、いわばその第2弾の企画で「今回は女性歌手でいきたい」という意向で百恵さんが抜
すると国鉄は「キャンペーンソングの協賛」を、私企業に依頼した。車両造りなど密接な関係を持っていた「日立」と、元国鉄の社員や役員がいた「日本旅行」の2社がタイアップにつき、予算面をクリア。企画はゴーサインとなった。
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