品薄に対応、布製マスク全戸に2枚 入国拒否73カ国に拡大 政府対策本部

 安倍晋三首相は1日、官邸で開いた政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、政府が布製マスク計約1億枚を購入し、全世帯に2枚ずつ配布する方針を示した。マスクの品薄が続いているためで「5千万余りの世帯全てを対象に1住所あたり2枚ずつ配布する」と述べた。日本郵政のシステムを活用し、今月中旬以降、感染者の多い都道府県から順次発送を開始する。

 会合では水際対策強化のため、米国、英国、中国、韓国などからの外国人の入国を禁止することも正式に決めた。新たな対象は、外務省が3月31日に感染症危険情報のレベル3(渡航中止勧告)を出した49カ国・地域で、対象は計73カ国・地域となる。また、日本人を含むすべての入国者に指定場所での2週間の待機や公共交通機関の自粛を求めることも決めた。いずれも3日午前0時から実施する。

 首相は会合で、新学期からの学校再開に関し、文部科学省が新たなガイドラインをまとめたことに触れ、「それぞれの地域区分に応じて地域や学校現場で円滑な対応が行われるよう、ガイドラインの周知徹底を図り、必要な支援を行ってほしい」と指示した。

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