国産魚介類の商品券検討 コロナ対策、「お肉券」も

 自民党水産部会は26日の会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた水産分野の経済対策として、国産魚介類を対象とした商品券を発行する案を示した。外食の自粛で高級品を中心に落ち込んでいる需要の喚起が狙いで、自民党から政府への経済対策の提言に反映するよう調整を進める。

 自民党農林部会も同日、国産牛肉を対象とした「お肉券」を発行する案をまとめた。ただ、対象品目を限定した商品券は異例で、コロナの影響を受けている他の品目とのバランスを欠くなどの異論も出そうだ。今後、政府、与党内での調整が難航する可能性がある。

 商品券の額面や、配布する対象者などは今後詰める。外食の自粛の広がりや訪日客の減少で、水産物ではクロマグロやウニ、カニといった高級品の需要低迷が目立っている。

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