そう考えると本来iPhoneやiPadのデザインは、側面がソリッドあるいはすり鉢状でなければなりません。iPhone 6以降iPhone 11まで続いたラウンドデザインでは、画面の外側にあるベゼルをより大きく見せてしまうからです。アップルのプロダクトデザインを統括してきたジョナサン・アイヴが初めて全面的に監修したOSであるiOS 7以降、iOSは設計思想とともにデザイン、画面構造、操作性が大きく変化しました。
まずiOSのフラットデザインの採用に目を向けてみましょう。初期iPhoneが提示したマルチタッチインターフェースはユーザーにとって極めて珍しいものであり、馴染みのないものでした。そのためアップルは我々が現実に慣れ親しんだテレビやカメラ、メモ帳などを写実的に模したスキューモーフィックデザインを採用しました(純正ではないですがインスタグラムのアイコンが良い例です)。そこから数年を経てユーザーがiOSに慣れたところで、初めてフラットデザインを採用してボタンをテキストに置き換えることに踏み切ったのです。 それと同じように、当初iOSはスワイプのような目新しい操作よりも、画面上のボタンをタップして画面を遷移させることを重視していました。「迷ったらホームボタンを押せば元に戻れる」という出口を用意した上で、トライ&エラーを繰り返させ、ユーザーが十分に慣れ親しんだと思われるタイミングで、スワイプを中心とした操作でOSやアプリ内の画面を行き来するiOS 7の構造と操作性を導入しました。
そんなiOSの流れを念頭に置いてiPhone 6を見てみれば、アップルがラウンドデザインを採用した理由は明白です。思い出してみてください。iPhone 6は単に筐体が丸みを帯びているだけではありませんでした。エッジと画面をほぼ段差なく成形することで、指の引っ掛かりなく滑らかに画面の端から中心部へスワイプできるようにデザインされていたのです。これは、しかし、このラウンドデザインには課題もありました。その最たるものが「ケースをつけていると満足なユーザー体験が得られない」というもの。そして前述の通り「ベゼルが大きく見える」効果があるのも、見落とすわけにはいきません。ほとんどのユーザーがiPhoneにケースをつけていること、そしてiPhone X以降に登場したノッチ両脇のスペースと画面下のメニューバーの存在を考慮し、アップルはラウンドデザインを廃止したのではないかとも思われます
妥協のない機能美は 永遠。
確かに。カメラの出っ張りについては結局ケース付けるのでフラットになるし、角張ってる方が何かと良いんだろうね。
ジョブズがいた頃ってカメラのでっぱりありましたか?
あんなゴテゴテして出っ張ったカメラ付いてて「ジョブズがいた頃のデザインに回帰」って… まぁ(かろうじて)ジョブズがいた(最晩年の)頃の(色々場当たりで感度対策した)デザインってことなら
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